【世界史】16世紀のスイス
独立

1499年:スイスがシュヴァーベン戦争で勝利する

⇒13州(現スイス)が神聖ローマ帝国からの事実上の分離・独立を達成する。

宗教改革

1523年:ルターの影響を受け、チューリヒでツヴィングリの宗教改革運動が始まる。

1531年:カトリック諸州との戦いでツヴィングリが戦死する。

1536年:カルヴァンがバーゼルで『キリスト教綱要』を発表する。 

カルヴァン

フランス出身の宗教改革者。福音主義のためフランスで迫害され、スイスに亡命していた。

神の絶対性を強調する⇒厳格な禁欲主義と「予定説」を説く。

バーゼル

スイスの都市。独仏瑞の国教にある。  

予定説

神の意志は絶対であり、魂が救われるか否かは神によりあらかじめ定められているとした。

世俗の職業に励むことを積極的に奨励する。

(職業における成功を神に選ばれたものの証と考えた。)

⇒営利活動や蓄財が肯定される(⇔カトリックの教えでは富への罪悪感がある)

⇒プロテスタンティズムは禁欲と勤労を尊ぶ倫理観を育み、資本主義発展の精神的土台となる。

(マックス=ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』)

カルヴァン派の拡大

カルヴァンの教えは西ヨーロッパの商工業が発展している地域へと拡大・浸透していく。

西欧の商工業者を支持層とした。

①ネーデルラント:ゴイセン(乞食)

②フランス:ユグノー(同盟者)

③イングランド:ピューリタン(清教徒)

④スコットランド:プレスビテリアン(長老派)⇒スコットランドではノックスが宗教改革運動を指導する。

徹底した福音主義⇒司教制度を否定して長老主義(長老制度)を採用する。 

長老主義

カルヴァン派の教会制度。長老が教会の管理・運営に携わる。    

1541年:カルヴァン、ジュネーヴに招かれて神権政治を行う。   

ジュネーヴ

フランス国境に近い、スイスのレマン湖畔の都市。

宗教改革期のジュネーヴではカルヴァンの思想が政治に反映され、

生活に宗教的規範が導入された。

神権政治

宗教の教義が政治に反映される、政教一致体制。

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